Cat’s purr

トリアタマ用メモブログ

はなまるマーケットでこんまり先生がアウェーだった件

とくまる|TBSテレビ:はなまるマーケット

この番組、見たのは10年振りくらい。
片づけコンサルタント近藤麻理恵さんの著書、「人生がときめく片づけの魔法2」が発売になったタイミングでの片づけ特集だった。

オープニングトークも小気味よく、ワイドショーが苦手な人間にも不快感のない司会とコメンテーター陣。…などど番組好感度を上げつつ見ていたのだが、肝心のこんまりさんの特集になったら、出演陣の引き攣った表情に、笑っちゃうほどいたたまれない番組に変貌した。

ヤッくん岡江久美子も、コメンテーターの柴田理恵も、表情が正直すぎ。(笑)
こんまりさんの「ときめきの魔法」に異論ありありな表情。
柴田理恵にいたっては、「そんなの面倒くさい、無理無理」と一蹴。
正直なのは別にいい。人気があるからって変に持ち上げてくるよりは気持ち悪くない。でも、見ていていたたまれない気持ちになるのはそれとは別の話。
ベストセラー作家さんへ突っ込んでいい空気も時間もない中、粛々とコーナーは進んで行くのだが、見て良かったと思える番組作りではなかった。


こんまりさんの醍醐味は、なんと言っても、「ときめかないものを全て捨てる」ことだと思う。
どうやって部屋を片づけていいのかわからない人間にとって、「ときめき」という分かりやすい判断基準を与えてくれたことが偉大なのであって、似た役割のものを近くに収納するとか、服のたたみ方とか、そういったことは他の本にもいくらでも書いてある。そこのところを理解しないと、「ときめきの魔法」は中二病のような響きしか持たない。
この、「捨てる判断ができない人間の気持ち」を理解しないと、彼女のすごさはわからないのだ。
それを、「こんなに不要品がありました」と、一瞬でアフター画像を出されても、ただ大量にモノを処分しただけでしょ、みたいな空気になってしまってもしょうがない。

とにかくアウェー感が半端なかった。金スマ中居正広はもっと間口が広かったのにな。老舗番組ってあんなもんかなぁ。もっとおおらかに受け止めてほしかった。何を書いているのかわからなくなってきてるけども。



こんまりさんは最初にわざわざ、自己紹介で「片付けの変態です」と言い切っているのだった。片づけられる人にとっては、「ときめきの魔法」なんて、オカルト的な響きしか持たないことをよーっくわかっているのだ。
彼女は、真に片づけられない人の救世主であって、部屋が汚いせいで人生のあらゆることが停滞している人間の気持ちを心から理解している人なんだろうなと思う。

コーナー終盤で、短いコメント時間の中、こんまりさんが「片付けの神様は絶対に見捨てません」と言い切ったのは、片づけられない我々に向けての、力強いエールなのだ。岡江久美子柴田理恵がポカーンとしていようが、生放送でしっかりとメッセージを届けてくれたのだ。
ありがとうこんまり先生。私、諦めません。


ここまで書いておいて、私、まだ「ときめきの魔法」未読なのだった。図書館の順番待ち。(買えよ)