Cat’s purr

トリアタマ用メモブログ

ゴキブリアロマ

10年振りくらいにゴキブリと遭遇したので、翌日からその対策を練る。

前回の遭遇時は、ゴキブリキャップをあちこちに置いた。その後10年現れなかったので、効果はあったのかもしれない。
ただそういうエサ系のものは、ゴキブリが通りそうなところに設置するので、回収するのがものすごく苦痛なのだ。
ゴキブリが通過したかもしれない、ゴキブリが食ったかもしれない……。虫が嫌いな人間ほどリアルに色々想像するので、ストレスの酷いゴキキャップ・ホイホイ系はできれば避けたかった。
何匹も出るようなら問答無用で世話になるしかないが、おそらく開けていた窓から入ってきたはぐれ野郎だと思うので、今回はまだ気持ちに余裕があるのだ。(その割に遭遇時は大騒ぎだった)


それで他の方法を探していたら、「ゴキブリはクローブの香りが嫌い」という話をあちこちで見かけた。同時に「そんなもの気休めにもならない」という、殺虫剤の開発メーカーの人の話も発見。
それでも、ゴキブリが部屋に出てしまったのに何もしないでいるストレスも酷く、気休めでもいいから何かしたくて、私はクローブの製油をすぐに入手した。

クローブでゴキブリ知らず|アロマ魂 by あろま道

こちらのサイトを参考に、材料を揃える。
クローブと、レモングラスと、ペパーミントの3つ。



重曹 適量
クローブ 15滴
レモングラス 5滴
ペパーミント 5滴


使い古しのマグカップに重曹を入れて、上記サイトのレシピ通りアロマオイルを入れて、かき混ぜるだけ。カップのカバーは、母が植木の鉢底用に取っておいたオクラのネットを切って、輪ゴムで止めた。
本当はオシャレな瓶やレースやリボンを使ってインテリア雑貨風に仕上げると素敵みたいなんだけど、あり合わせの材料で適当に作ったら、オシャレでも何でもないものができあがった。



クローブの香りは、シナモンみたいにスパイシーで甘い匂い。結構強烈に香ってくる。
レモングラスとペパーミントが加わると、クローブがまろやかになって全体に爽やかになる。私は好きな香りというほどではないけど苦手なこともなかった。
家族はちょっと嫌そうだったけど、「大丈夫」と言われたので甘えてしまった。


これを、ゴキが出た部屋(私の部屋…)に置いた。あとから台所にも追加。
設置当初は匂いが強くて、玄関を開けるとはっきりとクローブ臭がしたので、来客があると多少気まずいかもしれない。
時間が経つと当然香りはだんだん薄くなるけど、重曹をかき混ぜたり、オイルを足したりすれば長期間使用可。
これで実際に忌避効果があれば言うことなしなんだけど、一応ヤツにはその後遭遇してないし、気休めにはなったのでよかった。常に香りがしているせいで、防虫対策済みだという安心感は得られたような気がするから。
真面目にゴキブリが怖い人間のメンタルには有効ということだ。

目立たないところに置くから見かけはなんでもよかったが、掃除のときに倒してしまうと、オクラネットでは重曹をぶちまけてしまってカバーの役目を果たしていないので、あとでレースっぽいものを買ってこようと思う。


それにしても10年振りのゴキブリである。
夜遅く、台所ではなく、よりにもよって寝室に現れた。
私は、本当は、一瞬でそれが何か分かった。分かっていたのに、頭の中で、
「巨大なコオロギ?」
「やけに色の黒いペンペン虫?」
と、無理やり疑問をぶつけて現実から目を背けようとした。
(ゴキブリ以外は好きじゃないけどそこまで怖くない)
まあ、それでもヤツは確実にゴキブリだったわけなんだけども。

夜中に母をたたき起こしてゴキブリを退治してもらう情けなさと、寝室に現れたヤツの理不尽さと、言いようのない恐怖心で、本気で泣きたい気分だった。
ゴキブリってなんであんなに怖いんだろう…。

クローブの香りに包まれながら、まるで私が忌避されてしまいそうな気分で眠りにつく夏の日々ももう終わる。
あと10年は遭遇しなくて済みますように。


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蛇足

翌朝の母はとても優しかった。前夜は嫌な仕事をさせられて幾分不機嫌そうだったのに。
「ゴキブリくらい、お母さんがすぐになんとかしてあげるからね」
嬉しいけど、ゴキブリごときに本気で怯える私の頭が心配になったのだろうかと、複雑な気分に。

仕事中にその母から携帯に電話。
「薬局でゴキブリの殺虫剤買ったから、ダブって買わないでね」と。
帰ったらゴキブリ用の殺虫剤ではなく、ハエ蚊用のスプレーが置いてあった。
細かいことは気にしない母らしい話なのだが、今回ヤツを追い詰めたのはおそらく20年物のキンチョールだったから、真新しい殺虫剤はそれよりは効くに違いない。
ちなみに、ゴキジェットがものすごい効き目らしい。忘れないようにメモ。


ゴキブリを始末したあと、母は、「そう言えばお父さんも虫が嫌いだったよね」と思い出したように言っていた。
「だから昔からお母さんがお父さんみたいなんだよね」とも。
虫の始末は父がいたときからずっと母の仕事だったのだ。母だって決して得意な訳ではないのに、申し訳ない。

私も妹も相当な虫嫌いで、確かに変なところが似ていると思う。
そういうのを福島弁では「お父さんのマケだ」と言うそうだ。
「マケ」は家系とか、遺伝という意味で、あまりいいニュアンスでは語られないらしい。(笑)